歴史
地域で集めた
文化資源アーカイブを公開
高知県の歴史関係の文化資源について、県内の市民団体や研究者が調査した成果をアーカイブ化して公開しています。調査者が作成したデータベース(CSV形式)は、ご自由にダウンロードいただき、調査研究や町歩き、観光などにご活用ください。データベースの詳細や調査研究の成果は、出典をご覧ください。
高知工科大生の地域調査(2019年)
いしはらの里・むかしを語る会の調査(2021年)
奥四万十山の暮らし調査団の調査(2020年)
歴史データ
045|青少年義勇軍関連の新聞記事目録
戦前を中心に新聞に記載された満蒙開拓青少年義勇軍関連の記事を目録化した。内訳は『高知新聞』が62件、『朝日新聞』が1件の計63件で、斎藤中隊、広瀬中隊、田中中隊と高知県関係者で編成された義勇軍の中隊記事で分類した。このうち59件は、高知新聞社のデータベースにテキストデータが登録されていない記事であり、戦災により所在不明のものも多く、新資料といえるものである。記事内容は、高知県および全国の義勇軍および満州移民の歴史を知る上で貴重な資料になると考え、目録および記事本文のテキストデータをインターネット上でも公開する。
地域:高知県・旧満州(中国東北部)
機能:戦争資料
投稿者:織田千代子・楠瀬慶太(満洲の歴史を語り継ぐ高知の会)
参考文献:織田千代子2023「青少年義勇軍と高知 」『青少年義勇軍・葛根廟事件 高知県関係資料集-第4回満洲の歴史を語り継ぐ集い記録集-』地域資料叢書27
044|高知県学校データベースver.01
昭和期に高知県に存在した約900の小中高の基礎情報(学校名、住所、休廃校年、資料所在状況等)をデータベース化したもの。昭和43年度と昭和60年度の高知県教職員名簿を基に作成。『かつて高知県には709の小中学校があった』(2013年)の記載情報も収録している。資料所在状況は、悉皆調査を行った土佐清水市の情報のみ収録している。
地域:高知県・土佐清水市
機能:学校資料
投稿者:高知県の学校資料を考える会
文献:目良裕昭ほか2023「公益財団法人 国土地理協会 2021 年度 学術研究助成 (教育・普及) 研究成果報告書 」
043|四国山地の中世文書の分布
楠瀬慶太2023「四国山地の中世地下文書」『列島の中世地下文書』勉誠出版の表「阿波・土佐の中世文書記載地名の集成表」の元データ(記載根拠)をCSVデータで公開。表には数カ所誤記があり、訂正表も公開。
地域:徳島南西部・高知中東部
機能:地名、中世文書
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団)
地図:四国山地の中世文書の分布
出典:楠瀬慶太2023「四国山地の中世地下文書」『列島の中世地下文書』勉誠出版
042|石原の信仰地図
土佐町石原地区に所在する神社やお堂、石造物など32カ所について聞き取り調査。由来や来歴について記載して集成した。
地域:土佐町
機能:地名、信仰、調査支援
投稿者:いしはらの里・むかしを語る会、楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団)
地図:石原の信仰地図
出典:いしはらの里・むかしを語る会2021『石原の文化資源ノート』地域資料叢書22
041|安吉・坪屋の屋号と集落
土佐町で集落消滅の危機にある大字・東石原の安吉・坪屋集落の屋号を聞き取り調査。データベースを作成し、往時の集落を復元した。
地域:土佐町
機能:地名、屋号、村落景観、信仰、調査支援
投稿者:いしはらの里・むかしを語る会、楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団)
地図:安吉・坪屋の屋号地図
出典:いしはらの里・むかしを語る会2021『石原の文化資源ノート』地域資料叢書22
040|沖ノ島相論の境界地名
江戸前期に土佐藩と宇和島藩の間で起きた沖ノ島の領有を巡る相論を分析。互いに主張した境界地名を集成した。
地域:宿毛市
機能:地名、近世史、調査支援
投稿者:岡林悠太(奥四万十山の暮らし調査団)
地図:沖ノ島境界相論の境界地名
出典:岡林悠太2022「江戸初期における宇土藩境争論の歴史的意義 」『続土佐の地名を歩く』地域資料叢書23
続・四万十の地名を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
039|徳王子の「源氏物語」地名
「明治九年の地租改正のときに旧小字(ホノギ)を廃して新たに区画を設け、源氏物語各巻名を付した」と日本歴史地名体系に書かれている。中世以前から歴史を刻んだ225の地名を消した罪は大きい。 多くの地名を消し去った源氏物語巻名地名ではあるが、風流な笠松・小柳・姥御前・蛍野・鈴虫・月見山・木葉・葛葉・藪雀・鶯・初音・花納・恋ノ袖・高砂・新枕と字名をたどれば逢瀬の恋物語となるようだ。
地域:香南市
機能:地名、村落景観、調査支援
投稿者:武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
地図:徳王子の源氏物語地名
出典:武内文治2021「香南市の消えた地名の復原―条里制の坪地名・岸本の丸地名・徳王子の源氏物語巻名地名―」『土佐中東部の荘園故地を歩く』第1分冊
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
香南市の字と図面と地検帳 - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
038|一ノ坪地名の分布
古代・条里制と関連した「一ノ坪」地名の分布と、近世初期の『長宗我部地検帳』の関係性を整理した。
地域:香南市
機能:地名、村落景観、調査支援
投稿者:武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
地図:一ノ坪地名の分布
出典:武内文治2021「香南市の消えた地名の復原―条里制の坪地名・岸本の丸地名・徳王子の源氏物語巻名地名―」『土佐中東部の荘園故地を歩く』第1分冊
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
香南市の字と図面と地検帳 - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
037|物部見聞記
協力隊員として訪ね歩いた物部地域は知れば知るほど興味深く、慎ましい暮らしぶりや、自然に対する敬意・信仰、その土地ならではの食文化、受け継がれた知恵や技などを目の当たりにし、魅了されることばかりであった。過疎高齢化が進む物部で、地元で生まれ育ち暮らしてきた方々の話は非常に貴重なものである。当時見聞きした物部の人、暮らし、文化についての証言を、「物部見聞記」として記録しておきたい。
地域:香美市物部町
機能:地名、民俗、信仰
投稿者:矢野恵(元香美市地域おこし協力隊員)
地図:物部見聞記
出典:矢野恵2021「物部見聞記 ― 人、暮らし、文化を記録する ―」『土佐中東部の荘園故地を歩く』第1分冊
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
036|17世紀土佐の鷹場の地名
江戸時代には、この鷹狩が将軍家や大名家の間で盛んに行われたため、各地に鷹場が設定された。土佐の場合も例外ではなく、現在の高知市・南国市・香美市・香南市域など土佐中東部はもちろん一国規模で設定されていた。17世紀の史料に登場する土佐中東部の鷹場を集成した。
地域:高知県中東部
機能:地名、近世史
投稿者:石畑匡基(大手前大学講師)
地図:17世紀土佐の鷹場の地名
出典:石畑匡基2021「鷹場にまつわる罪と罰-17世紀土佐中東部の事例から-
」『土佐中東部の荘園故地を歩く』第2分冊
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
035|片山庄故地を歩く
吸江寺の荘園・片山庄の故地を歩き、史跡と古文書や長宗我部地検帳から現地比定された中世地名など33カ所を集成した。
機能:地名、村落景観、荘園、信仰、調査支援
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:片山庄故地を歩く
出典:楠瀬慶太2019「中世・吸江庵領の歴史的景観 ― 介良庄・片山庄・吾川山庄故地を歩く」『高知県立歴史民俗資料館研究紀要』24
(『土佐中東部の荘園故地を歩く』第2分冊に再掲)
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
034|四万十町の地名語彙
四万十町の6594の小字地名を接尾辞に着目して自然、社会、位置、その他の4つに分類し集成。四万十町で使われている約6千の地名を語彙として分析し、どのような語彙がよく使われているか、地名の分布から集落の生業を読み解いた。
地域:四万十町
機能:地名、調査支援
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:四万十町の地名語彙
出典:楠瀬慶太2020「四万十の地名を歩く」『四万十の地名を歩く』地域資料叢書20
四万十の地名を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
033|熊野神社の潮汲み道
四万十町田野々の熊野神社で秋の大祭前に行われる神事「潮汲」がかつて行われていた佐賀越の古道(黒潮町・熊野浦~四万十町大正打井川~大正田野々を踏査。各ポイントの地名の由来や標高、道中記などをまとめた。
機能:信仰、調査支援
投稿者:武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
地図:熊野神社の潮汲み道
出典:武内文治2020「続・佐賀越えの民俗誌ー潮汲みの祭事の道ー 」『四万十の地名を歩く』地域資料叢書20
四万十の地名を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
032|大正中津川の関札
高知大学地域協働学部1年生が2020年1月に大正中津川で行った地域調査で、「関札」と呼ばれる札が掛ける神事や集落で設置される場所を調べた。
地域:四万十町
機能:信仰、調査支援
投稿者:山﨑眞由(高知大学特任教授)、武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
地図:大正中津川の関札
出典:山﨑眞弓2020「大正中津川の「関札」のこと―『はこばの四季』追録 ― 」『四万十の地名を歩く』地域資料叢書20
四万十の地名を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
031|介良庄踏査地図
高知市の吸江寺の荘園だった介良庄内を踏査。中世地名や小社、史跡など35カ所を集成した。
地域:高知市
機能:地名、史跡、村落景観、信仰、調査支援
投稿者: 楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:介良庄踏査地図
出典:楠瀬慶太2019「中世・吸江庵領の歴史的景観 ― 介良庄・片山庄・吾川山庄故地を歩く」『高知県立歴史民俗資料館研究紀要』24
(『土佐中東部の荘園故地を歩く』第2分冊に再掲)
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
029|曙町の商店街と人々
昭和30~50年代の高知市曙町の商店街について、銀行員として各店の集金に走っていた古老の記憶を聞き取り、20カ所の店や地名について記録し、地域資源データベースとしてまとめた。生活誌を書いての学生の感想は「朝倉の町を歩いて実際に神社や水路を見たことで、昔と今が繋がっていることを感じた。文字に残らない人の記憶の中にある歴史を積極的に残すためにどうするのか、考えなければならない」(野川)、「1つの店に行けば何でも買い揃えることができて便利な町になったが、それと引き換えに(今は)少し寂しい街になったのかな」(仲)、「昔のように、高知大生と朝倉地域の人が関われるようにしていきたい」(和田)など。
地域:高知市
機能:地名、屋号、村落景観、信仰、調査支援
投稿者: 仲怜名・野川陽妃・和田あおい(高知大学集中講義『現代日本語論Ⅲ』受講生)、楠瀬慶太
地図:曙町の商店街と人々
出典:仲怜名・野川陽妃・和田あおい2021「曙町の商店街と人々」『土佐中東部の荘園故地を歩く』第2分冊
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
028|高知大学周辺の旧跡
高知市朝倉地区の高知大学朝倉キャンパス周辺の小社や寺、石造物、史跡など12カ所の由来や来歴を文献等からまとめて、地図に表示した。
地域:香美市
機能:地名、信仰、史跡、調査支援
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:高知大学周辺の旧跡
出典:楠瀬慶太2021「高知大学周辺の旧跡をめぐる」『土佐中東部の荘園故地を歩く』第2分冊
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
027|中後入の地域資源地図
香美市土佐山田町中後入の集落調査の成果をまとめた地域資源データベース。地名、屋号、神社、墓など計45カ所をなどの由来や来歴を文献や古老への聞き取りからまとめた。
地域:香美市
機能:地名、屋号、村落景観、信仰、調査支援
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長), 大西悠, 岡崎廉, 三島宏太(高知工科大大学院修了生), 渡辺菊眞(高知工科大准教授)
地図:中後入の地域資源地図
出典:楠瀬 慶太, 大西 悠, 岡崎 廉, 三島 宏太, 渡辺 菊眞 2019「佐岡地区中後入における歴史景観の調査 歴史分析 から読み解くムラの暮らし」『高知工科大学紀要』16-1
026|本村の地域資源地図
香美市土佐山田町本村の地域調査の成果をまとめた地域資源データベース。集落内の河川、行政、商工業、農林業、信仰、地名などの由来や来歴を文献や古老への聞き取りからまとめた。
地域:香美市
機能:地名、屋号、村落景観、信仰、調査支援
投稿者:池内克徳、藤原駿 (高知工科大大学院修了生)、渡辺菊眞(高知工科大学准教授)、楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:本村の地域資源地図
出典:池内 克徳, 藤原 駿, 渡辺 菊眞, 楠瀬 慶太 2018「佐岡地区本村における歴史景観の調査 屋敷地の変 遷から読み解く集落景観の特質」『高知工科大学紀要』15-1
高知工科大学学術情報リポジトリ (kochi-tech.ac.jp)
025|土佐地名往来
高知新聞・月曜日夕刊に連載していた片岡雅文記者の好評コラムが完結。地名が醸し出す古の景色を文献から読み解き紹介する「現代版風土記」です。2003年4月3日から2019年3月25日まで掲載された県下736箇所の地名、よみ、所在市町村、記事の要約、掲載日をまとめたものを要約してデータベース化しました。要約ですので、本文はオーテピア高知図書館の高知新聞データベースで全文を閲覧してください。
地域:高知県
機能:地名、調査支援
投稿者:武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
地図:『土佐地名往来』高知新聞社連載コラム(四万十町地名辞典)
出典:『高知新聞』土佐地名往来
024|物部川流域の神社調査
香美市の物部川流域の神社109カ所を調査し、祭神、社格、本殿の形態、方位などを記録し、データベース化した。写真は旧物部村神池の王子神社。
地域:香美市
機能:信仰、調査支援
投稿者:楠本健(高知工科大学大学院修了生)
地図:物部川流域の神社調査
出典:楠本健「物部川流域圏上中流部における集落と神社の空間的特質」 2018年度高知工科大大学院修士論文
学位論文・卒業論文:高知工科大学図書館 (kochi-tech.ac.jp)
021|『弘岡井筋絵図』の現地比定
高知市春野地区を流れる新川川の開削に関わる江戸期の絵図『弘岡井筋絵図』を分析。現地を歩いて堰、切抜、樋など10カ所を現地比定した。
地域:高知市春野地区
機能:地名、村落景観、町歩き、調査支援
投稿者:横山有弐(春野郷土資料館、奥四万十山の暮らし調査団)
地図:『弘岡井筋絵図』の現地比定
出典:横山有弐2019「『弘岡井筋絵図』に見る春野の歴史景観」『続土佐の地名を歩く』
続・土佐の地名を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
019|車谷の水車地図
高知市秦地区の三谷から北秦泉寺にかけての「車谷」にあった11カ所の水車を地図上に表示した地域資源地図。伝承なども記載。
地域:高知市
機能:地名、町歩き、調査支援
投稿者:秦史談会・楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:明治期森田家の土地所有
出典:浜田稔「車谷の忘れ残りの記」『秦史談』15
018|秦の遺跡地図
秦地区の19カ所の遺跡の詳細を地図上に表示した地域資源地図。遺構や出土遺物、出典について表記。遺跡地図の情報をもとに遺跡の位置情報を入力して作成。
地域:香美市
機能:遺跡、町歩き、調査支援
投稿者:秦史談会、楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:秦の遺跡地図
参考文献:高知県文化財地図情報システム
017|明治期森田家の土地所有
香美市佐岡地区の地主・森田家に伝わった地券と土地台帳(いずれも森田家文書所収)を分析して年代・地目ごとに集成した。地券は明治12~14年のもの、土地台帳は明治34年のもの、両者の地価や売買情報などをまとめることで、明治期の中小地主の土地所有の意図や変遷が分かってきた。
地域:香美市
機能:地名、村落景観、町歩き
投稿者:石川惠大,大内田将爽,大和敦子(高知工科大学大学院生)・楠瀬慶太
地図:明治期森田家の土地所有
出典:石川 惠大, 大内田 将爽, 大和 敦子, 楠瀬 慶太2021「明治期における香美市佐岡地域の土地利用と生業 — 地券の空間分析にみる森田家の土地所有— 」『高知工科大学紀要』18 (1)
016|明治期地域資源地図
香美市佐岡地区の「森田家文書」所収の地券をマップ化しました.地券とは明治時代,政府によって発行された土地の所有者の証明となる証券で,土地の所有者名,住所,地目,面積,地価などが記載されています.本データは地券に記載の小字をもとにアドレスマッチング方式でGISデータ化したものとなっており,当時の土地利用,集落の生業の一端がわかるデータとなっています.現在の景観と見比べてみると面白いと思います.
地域:香美市
機能:地名、村落景観、町歩き
投稿者:石川惠大,大内田将爽,大和敦子(高知工科大学大学院生)
地図:明治期地域資源地図
出典:石川 惠大, 大内田 将爽, 大和 敦子, 楠瀬 慶太2021「明治期における香美市佐岡地域の土地利用と生業 — 地券の空間分析にみる森田家の土地所有— 」『高知工科大学紀要』18 (1)
015|高知市介良の遺跡
高知市介良の遺跡分布。弥生時代から中世までの12カ所を表示。
地域:高知市介良
機能:遺跡、町歩き、調査支援
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
地図:高知市介良の遺跡
出典:楠瀬慶太2019「中世・吸江庵領の歴史的景観 ― 介良庄・片山庄・吾川山庄故地を歩く」『高知県立歴史民俗資料館研究紀要』24
(『土佐中東部の荘園故地を歩く』第2分冊に再掲)
土佐中東部の荘園故地を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
014|窪川の「キレ」地名分布
四万十町窪川地域の小字のうち接尾辞に「キレ」(切)の付いた地名54語の分布を紹介します。
窪川では水田の所在地に特に多く、「田の一区画、枚数」の意味で使われていると推測される。「掘切」や焼畑地名とみられる「秋キレ」もある。
奥四万十山の暮らし調査団編2020「四万十の地名語彙」『四万十の地名を歩く』地域資料叢書19を参照。
013|四万十町の「津・戸」地名分布
四万十町の小字のうち接尾辞に「ト」(戸)が付く23語、「ツ」(津)が付く15語の分布を紹介する。
その多くが川谷の沿岸部にあり、川舟や筏による四万十川の河川交通が盛んだった時代の船付き場に由来した地名であることが実証できる。
奥四万十山の暮らし調査団編2020「四万十の地名語彙」『四万十の地名を歩く』地域資料叢書19を参照。
地域:四万十町
投稿者:奥四万十山の暮らし調査団
012|四万十町人名由来地名
四万十町の小字のうち人名に由来する34語のうち、職業地名をのぞく28語の分布を紹介する。「~郎」が最も多く、「~助」「~太」などもある。多くが江戸時代以前の人名とみられ、窪川地域では平地部の水田域の地名が多く、土地開発と関わるものか。大正・十和地域では山裾の丘陵部に多く散在している、屋号的性格のものか。
奥四万十山の暮らし調査団編2020「四万十の地名語彙」『四万十の地名を歩く』地域資料叢書19を参照。
地域:四万十町
投稿者:奥四万十山の暮らし調査団
011|高知県の熊野神社分布と勧請
高知県神社明細帳における熊野神社系と思われる神社(合祭社、神社の境内にある摂社・末社を除く)は、熊野神社が53社、若一王子宮が21社、十二所神社が19社、王子宮が11社、三所神社が9社、三熊野神社が5社、その他が8社で、合計126社が勧請されていることになる。郡別(市部も旧郡域に入れる)では安芸郡が9社、香美郡が20社、長岡郡が24社、土佐郡が11社、吾川郡が9社、高岡郡が37社、幡多郡が16社となっている。これら熊野神社系の126社のうち107社については、鎮座地が確認できるので、神社名、市区町村・大字・字・集落、旧社格、祭神、勧請、旧社名、神躰、境内社・摂社、由緒、祭日、信徒数、土佐州郡志記載事項、南路志記載事項要旨、神社明細帳簿冊名、冊別番号をまとめ地図から検索閲覧できるようにした。
地域:高知県
投稿者:奥四万十山の暮らし調査団
010|西石原の小字地名
土佐町西石原の小字137の位置データを小字図から作成して調査支援ツールとして使用。『長宗我部地検帳』と小字の対応関係も確認した。地誌類に載った石原の地名の集成表も公開する。
地域:土佐町
機能:地名、調査支援
投稿者:いしはらの里・むかしを語る会、楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団)
地図:西石原の小字地名
009|梼原町の屋地・屋号
梼原史談会が昭和61年から町内各集落の屋号を調査し、『梼原史談』第8号から第28号にかけて連載発表したもの。今回、調査がされていない集落について、県下の屋号に詳しい楠瀬慶太氏が補完調査調査することとなりました。これまでの梼原史談会の取り組んだ屋号の数は724か所。そのうち、位置情報が特定できる屋号468か所について「奥四万十山の暮らし調査団」がまとめて発表するものです。
地域:梼原町
機能:屋号、地名、村落景観、町歩き、調査支援
投稿者:梼原史談会、武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
地図:梼原町の屋地屋号
出典:清水謙次郎「高知市へ編入された戦前の17町村役場跡地の現地比定」『続土佐の地名を歩く』(地域資料叢書18、2009年)
008|旧高知市の17町村役場の現地比定
戦前の市町村合併で高知市に編入された17町村の役場跡地を、踏査や聞き取り、文献調査により現地比定したもの。写真は旧三里村役場。
地域:高知市
機能:地名、町歩き、調査支援
投稿者:清水謙次郎(日本野鳥の会/会員、奥四万十山の暮らし調査団)
出典:清水謙次郎「高知市へ編入された戦前の17町村役場跡地の現地比定」『続土佐の地名を歩く』(地域資料叢書18、2009年)
続・土佐の地名を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
007|四万十町の神社(195社)
『高知県神社明細帳』に掲載されてる四万十町の神社は362社。うち合祀され抹消されている神社(85社)を除くと277社となる。それに国土地理院地形図、ゼンリン社地図、Googleマップに表示されているが神社明細帳に掲載されていない神社を加え、確認できる範囲の鎮守地の十進座標を取り入れた。その数195社。鎮守地が確認されていない神社が52社。第2弾として未調査の神社と神社の現況(神社様式と現状)を報告予定。
『高知県神社明細帳』は明治12年に内務省の布達により高知県が調査し、まとめた県下の神社の総目録。神社の名称、鎮座地、社格、祭神、由緒、例祭日、建物や境内の規模、合殿神社、境内神社、信徒数などが記録され、それ以降、大正・昭和期を通じて追記や修正が加えられてきた。神社名の読み、地区名、地区名コード、現在の字名は編集子が追記した。詳しくはhp「四万十町地名辞典」<https://www.shimanto-chimei.com/>
▼社名別
河内神社(37社)、天満宮(12社)、熊野神社(8社。三熊野神社含む)、白皇神社(8社)、八坂神社(7社)、日吉神社(6社)、八幡宮(5社)
<コメント>
『逝きし世の面影』には近代以前の日本と日本人の貧しくとも朗らかな姿が描かれている。豊かさは近代の幻想ではないか。美しい日本を取り戻そうというスローガンは逆噴射して、村々の神社は消えて逝く。信仰の世界にも勝ち組と負け組があるのか。
地域:四万十町
投稿者:武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
006|高知県の遺跡
『高知県文化財地図情報システム』に地理空間情報を加えたもの。
文化財地図情報システムは高知県教育委員会文化財課が整備した高知県下の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)2559か所の所在する位置とその概要を知ることができるデータベース。2018年6月5日現在各包蔵地は、範囲を赤色で示した国土地理院地形図を添付していますが、その位置情報から電子国土Webの十進座標軸を取得し加えたものが当データベースです。
地域:高知県
機能:地名、景観、町歩き、調査支援
地図:高知県の遺跡
投稿者:武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
出典:四万十町地名辞典
高知県の遺跡総覧 - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
005|高知県民具施設(試作)
高知県内の民具施設の詳細を集成。2014年度の日本民具学会で紹介した「四国地区民俗資料収蔵施設一覧」 を元に作成。このうち「高知県民具収蔵施設一覧」を公開。追加調査を行ったHP「リアル高知」も参照。
地域:高知県
機能:民具、調査支援
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
出典:「四国地区民俗資料収蔵施設一覧」 (楠瀬慶太作成、2014年11月)
参考:リアル高知
002|『地検帳』地名比定(宮内)
1589年3月宮内村で行われた検地台帳『長宗我部地検帳』記載地名の現地比定。古老への聞き取りと小字照合で判明した51個を表示。比定率17.5%。
地域:四万十町宮内
機能:地名、景観、町歩き、調査支援
地図:宮内の中世地名
投稿者:楠瀬慶太(奥四万十山の暮らし調査団/事務局長)
出典:『地域資料叢書17 土佐の地名を歩く』32-45頁
土佐の地名を歩く - 四万十町地名辞典 地名は先人の語り部 「進化する辞典」 「地名の井戸端会議」 (shimanto-chimei.com)
001|サイノウ地名分布
小字「サイノウ」の分布。山際の水利に関する田畦の地形地名で、境界を示す塞縄手が語源との説も。旧窪川町に多く所在する。
地域:四万十町
機能:地名、景観、町歩き、調査支援
投稿者:武内文治(奥四万十山の暮らし調査団/代表)
出典:四万十町地名辞典