プロジェクト
高知県内で実施中の市民団体のプロジェクトを紹介するページ。
地域文化資源を記録・継承する市民団体の調査活動やシンポジウムについての情報をアップします。
西土佐の満州分村を語り継ぐ会
【地域】四万十市西土佐地域
【対象】戦争記録(体験・資料・古写真)
【拠点】せせらぎ交流館(四万十市西土佐江川)
【活動期間】2012年~
【活動日時】年1~2回
【活動内容】旧満州へ入植した開拓団のうち、高知県内で最も死亡率が高かった江川崎満州開拓団の元団員・子・孫らで結成した団体。中国への訪中慰霊や慰霊祭への参加、小学生への平和学習などを行う。せせらぎ交流館の満州分村資料室の展示も担当している。
【活動情報】
秦史談会
【地域】高知市秦地区 【対象】地誌(歴史・民俗・考古)
【拠点】高知市秦ふれあいセンター
【活動期間】1984年~
【活動日時】年3回の例会、2~3カ月に1回の地域調査
【活動内容】高知市秦地区の歴史を探る1984年創立の史談会。会誌『秦史談』をこれまで年3~4回発行し、216号を数える。高知市北部の旧秦村の歴史や民俗について、会員が調べた地誌や記憶を掲載している。現在は、地区外のメンバーによる寄稿が多いが、2023年から秦地区の地域調査を開始し、古老への聞き取りも実施。成果を『秦史談』の「秦を歩き、見る、聞く」のシリーズに掲載している。会員約50人。
【活動情報】
『秦史談』215号 以下よりダウンロードください
『秦史談』216号 以下よりダウンロードください
『秦史談』217号 以下よりダウンロードください
土佐民俗文化研究会
【地域】高知県 【対象】民俗資料
【拠点】高知県立大学など
【活動期間】2019年~
【活動日時】年数回の研究会、調査・見学
【活動内容】2019年に高知県内の民俗愛好者らで結成したグループ。民俗調査や研究に関する研究報告会を定期的に開催し、土佐の民俗に関する知識を深める。民具や民俗調査も定期的に実施し、民俗資料の整理、調査スキルなどの習得・向上も行っている。2024年3月に会誌『土佐民俗文化研究』を創刊した。会員約30人。
【活動情報】『土佐民俗文化研究』1号 以下よりダウンロードください
いしはらの里むかしを語る会
【地域】土佐町 【対象】地名・村落景観・地誌
【拠点】土佐町
【活動期間】2019年~
【活動日時】年数回の研究会、調査・見学
【活動内容】2019年7月、「地域の懐かしい昔を語り、面白い歴史文化記録を残す集まりがほしい」と土佐町石原地域に住む有志で結成された団体。集落活動センターなど地域活動が盛んな石原地域ですが、過疎高齢化が進む中で地域の歴史文化を知る知識豊富な古老たちが健在なうちに、一刻も早く調査を行い、地域の魅力発見につなげたいという思いで結成。地域の神社やお堂、祠、山川、城跡、古道、人物、伝承、民俗行事などを調査・記録して、後世につなげたいという目標を掲げ、活動している。
【活動情報】
その他のプロジェクト
歴史資料を使った防災ワークショップ
2012年9~12月
(上川口自主防災会、黒潮町)
南海トラフ地震の新想定の津波浸水高が発表され、歴史的な地震津波への関心が高まっていた黒潮町で、上川口地区の自主防災会の要望を受けて防災ワークショップを実施。安政の南海地震を記録した江戸時代の古文書を住民と読み解くことで、津波の実態を復元し、地域に伝える取り組みを行った。災害シンポジウムや日本民俗学会、国土地理院の協議会等で実践報告し、注目されている。
棚田景観の記録活動
2019年9月1日~
(梼原史談会、梼原町など)
棚田百選の梼原町神在居をモデルケースに、梼原史談会と連携して集落の歴史民俗調査を行い、中世以降の棚田の景観変遷を明らかに。棚田への注目の高まりから、棚田の荒廃や耕作放棄=集落の衰退と認識している状況を変えるため、畑や焼畑、山林など複合的な土地利用といった棚田集落の景観の記録活動を県内各集落で継続している。
歴史的人物の顕彰活動
2012年9月1日~
(谷干城ミュージカル一座、四万十町)
旧窪川町(現四万十町)で25年以上続く秋の恒例イベント「谷干城ミュージカル」。町出身の歴史的人物である谷干城の生涯を町住民が街頭で演じる。人物顕彰と地域づくりのモデルケースとも言える事例で、長期間活動を続ける文化団体の組織運営や継承のプロセスを分析し、論文にまとめている。また、2016年には歴史団体の活動を考えるシンポジウム「開成館フォーラム」に参加し、活動の位置づけを行っている。
大正浪漫ファッションショーの企画運営
2013年1月1日~2015年12月31日
(実行委員会、四万十町)
旧大正町(現四万十町)の地名と大正浪漫を掛けて、地域に残る着物の活用を図る取り組みを、大正地域の女性グループ・商工会と連携して実施。着物の掘り起こしや大正浪漫の学習会、着物町歩きなどの付属イベントも行い、大正地域の定番の催しとして定着させた。現在は事務局を町役場に譲っている。
青年団による地域祭礼の支援
2012年9月~2013年3月
(四万十市祭礼応援プロジェクト、中村連合青年団、四万十市)
2012年に35年ぶりに復活した「中村連合青年団」で、衰退していた四万十市の不破八幡宮の秋季大祭の支援を行った。昭和期の祭礼を担った青年団の役割を現代の若者に理解してもらう学習の場として、大祭の準備とポスター制作を行った。近隣の中村南小、中村幼稚園などに協力してもらい、子どもたちが描いた絵で秋季大祭のポスターを、宮惣代や宮司とのワークショップで制作。ポスターを各地に貼らしてもらい、大祭の広報を行った。旗建てなど祭りの準備を手伝うほか、地域のケーブルテレビと連携して祭礼準備の映像記録も行った。その結果、大祭は過去10年で最大の参加者を集め、惣代組織の活性化にもつながった。